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【読みたいことを、書けばいい。】を読んで

こんにちは、としきです。

「読みたいことを、書けばいい。」
 著者:田中泰延
 発行所:ダイヤモンド社
を読んで、面白いと感じたので紹介したいと思います。

(サイトリンク:読みたいことを、書けばいい。

今は、2020年6月。
2020年3月からブログを書き始めて、書くということについて考えたくなってきた今日この頃です。

最初は、浮かんだ内容を勢いでそのまま文字にしていましたが、だんだんと不安が広がってきました。

誰かが読みたいと思ってくれる文章が書けているだろうか?
読み手に伝わる文章になっているだろうか?

こんな、書き方に関する不安から

そもそも、自分が何を書きたいのか?
書くことで伝えたいことは何だろう?

そんな、自分の内面についての問いまで浮かんできます。

ここで、考え込みすぎると結局筆が進まなくなり(キーボードですが筆の方がカッコいいですよね)、書くこと自体を諦めてしまいかねません。

なので、悩めるようになっただけ成長だと思いつつ、今かける範囲でブログは書き進めようと思っています。

とは言え、文章を書くということを学んだ方が良いのも事実です。

そんな思いのなか、書店で「読みたいことを、書けばいい。」というタイトルを見て、なかなかピンポイントな題名だと思い購入しました。

読みたいことを、書けばいい。

うーん、本をモデリングしてみたのですが(写真下)

リアルな本に近づけるには、もう少しやわらかさが必要ですね。。。

あと、「真っ白」の外観が選択肢にないんですよね。白さが足りない。追加ダウンロードとか出来るのだろうか?

と、脱線しましたが本を読んでみまして、面白かったので最後まで止まらずに読み切ってしまいました。

そんなに文字数の多い本ではありませんが、飽きさせない構成で、さすがライターさんが文章について書いた本だと感じました。

著者の田中泰延さんは、24年間コピーライター・CMプランナーとして活動後、インターネットで、映画評、コラムなどの執筆活動をされているフリーランスのライターの方です。

筆者も記述されていますが、文章術とあっても、どんな表現のテクニックを使うと文章を上手く書くことができるか?ということは書かれていません。

書くということに対する向きあい方といった話です。

概要

私なりに、読んだ内容をまとめると
・書いた文章の最初の読み手は自分自身
・自分が楽しめない文章で、どこの誰が楽しめるのだろう?
・こう書けば、バズるんじゃないか、フォロワーが増えて有名になれるのでは?そんな風に誰かの評価を意識しすぎていないか?
・人の評価のために書くと自分が楽しめなくなる
・まずは、自分が楽しめる文書を書こう
・ただ、自分が楽しければ人が読んでも楽しめるわけではない
・「感動した」とかの思いではなく、「何に」感動したのか?
 そうした事実をしっかり調べあげて言葉にすることが大切

といった内容でした。

多くの文章術の本では、ターゲットになる読み手の事を考えて書くようにと説明される印象ですので、そうした意味で少し違った視点から書くことに対して述べられていると感じました。

全体的な雰囲気としては非常に読みやすいです。

1ページに1回くらいの割合でボケと突っ込みが割って入るw
それも、冗談めかしているけど鋭く指摘するような、ちょっとブラックな感じのユーモアがあるものです。
一見、脇道にそれそうだけど、スパイスの効いたユーモアに、ちょっと笑ってしまいながら、でも具体的な事例に対してダメ出しすることで、スッと内容が入ってきました。

例を挙げると、
自己紹介で、「田中泰延です。ひろのぶと読んでください」と表記していると、読んだひとから、「ひろのぶ」と呼ばれるようになった。読んでくださいとは書いたが、呼んでくださいとはいっていない。気安く人の名前を呼ばないでいただきたい。などとあって、ありがちだなぁと笑ってしまいますw

自分が書いて楽しい。そう思ったことを自由に書いている。そんな、メッセージが伝わってくる文章です。

まぁ、本当に好きに書いているだけかもしれませんが(^-^;

なかなか人に読んでもらえないとか、そんな風に伸び悩んで書くことがしんどくなってしまった人が、まず自分が楽しめるように書こうと前向きになれる書籍だと思います。

記憶に残った言葉①

著書の中で記憶に残った言葉に、

「(前略)「たくさん読まれたい」「ライターとして有名になりたい」という思い違いを捨て、まず、「書いた文章を自分がおもしろいと思えれば幸せだと気がつくべきだ。」

とあります。

今は、ネットで検索するといくらでも情報が手に入る時代です。

自分が有名になりたいと思ったときに、調べれば既にバズっている人のTwittなどが閲覧できます。

そうすると、同じ内容を自分も書けばバズることが出来るんじゃないか?

そんな風に考えてしまいます。

でも、その見たことある文章をパクっただけの記事を読んで自分自身がおもしろいかといえばそんなことはないですよね。

始めは伝えたいことがあって書いていたはずなのに、再生数が伸びないとかフォロワーが増えないと、そのうちに有名な人の文章をまねることを始めてしまう。

伝えることから、有名になることに目的がすり替わってしまう。

伸びている人の文章を参考にすることはいいことです。
ただ、そこにプラスすることもなく、拾ってきたままに記事にしてたくさんの人に見てもらおうと考えてしまうと書くことがつらくなってしまいます。

他でもない、初めの読者は書いた自分自身です。

伸び悩んだ時こそ、自分が読みたいことを書けているか?
そのことを自分に問いかけたいと本書を読んで感じました。

記憶に残った言葉②

この著書の題名は、読みたいことを、書けばいい。です。
しかし、

「自分がおもしろいとおもえさえすれば、必ず他人もおもしろいのか。そんなわけはない。」とも書かれています。

まぁ、当然ですね。
「自分が読んでおもしろい文章」と、「好き勝手に書く事」は区別する必要があります。

具体的に筆者が書かれている、「つまらない文章」は自分の心象だけを述べている文章で、人に「興味を持ってもらえる文章」にするには、心象だけを語るのではなく、事実をしっかり調べて伝えることだと言います。

例えば、

書籍の感想として、「この本はすごく面白かったです。」
と言われても、ふーん、としか言いようがないですよね。

大切なのは、その「おもしろさ」がどこからきているのかに対する分析であって、心象は最後に「だからおもしろい」と添えるだけでいいんです。

自分がおもしろいとか、感動したときに、それをどれだけ深堀することが出来るかが勝負ですね。。。

自分の中にはこれまでの経験があって、言葉にしなくてもおもしろいと感じることができるわけですが、いざ言葉にして表現しようと思うと簡単ではありません。

これから伝わる文章を書いていくためには、ここは意識して訓練していく必要がありますね。

感想

私は、3Dプリンターでモノを作り、それをブログに投稿しているわけですが、なんでモノ作りをしたいと思ったのか、投稿したいと思ったのかについては今も考えています。

この書籍を読んで感じたのは、自分が欲しい物、自分が求めるものにぴったりの物は、自分で作るのが一番の近道だからではないかということです。

自分のイメージ通りの物が世の中にあるかはわからない。
それに、文章にしても、作品にしても、自分が求めるものを一番理解できるのは自分自身でしょう。

自分のことを理解するのは難しいとか、そんな哲学的な話ではなくて、
好きな小説を読み終わった後に、
同じくらい面白い小説はないかなぁ~?
しかも、できれば自分がより共感しやすい主人公の話がいいな~とか。

あのアニメのキャラ好きだからプラモが欲しい、でも売ってるモデルは悪くないんだけど、ちょっとイメージと違うんだよなぁ、(後高いし・・・)

とか、考えたりしませんか?

実際、面白い本はきっと星の数ほどあると思うけど、見つけ出すのはそれなりに大変だし、自分の趣向にぴったりの物となれば、当然限定されます。

自分が好きだと思えるものを書いてみる、作ってみる。

そうしたら、世の中で、もっといい作品はいくつもあったとしても、ある特定の個人にはピンポイントにささる作品になるかもしれない。

少なくとも1人、ここにこの作品を見て楽しめる人がいるわけですからね。

まぁ、そんな感じで、自分の取り組みについても考えるきっかけになりました。

まとめ

・自分の書いた文章の最初の読み手は自分自身です。
・どこかのだれかのことを考える前に、自分が読みたいと思える文章を書きましょう。
・文章を書くことは大変なことなので、他人の評価のために書くのは割りにあわず楽しくなくなってしまいます。
・書いて投稿することで、新しい人との繋がりができたりするので、書く楽しさを忘れずに。
・そのために、自分が読んで、楽しいと思える文章を書きましょう。

この書籍は、SNSとかで投稿していて、伸び悩んでいたり、どうすれば伸ばすことができるだろう?
そんな風に、結果を求めて書くことを意識しすぎてしまっているときに、ちょっと立ち止まって、自分の進んでいこうとしている方向が最初の目的からずれてしまっていないかを見直すきっかけになると思います。

著者は、がっかりするといっていましたが、バズるための文章術とかの本も私は読んでいいと思っています。

色々な本を読んで、多くの視点から考えることがいいのかなと。

ただ、世の中、有名になるための技術のような内容がフォーカスされやすいので、この本を混ぜておくと、偏ったものの見方になることを防いでくれると思います。

最後に、著者が会社をやめてフリーランスになった理由に関する言葉で、

「(前略)自分がおもしろがれることが、結果として誰かの役に立つ、それを証明したいからなのだ。」

という言葉がありました。

モノ作りにも通じるものがあると思い、とても共感が持てました^^

長々話しましたが、ユーモアがあって読み物としても普通に面白いと思いますので、良ければ読んでみて下さい。

それでは(^^)ノシ

サイトリンク

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